「酒匂川から金時山、矢倉岳、富士山を観る」
堀内弘栄,2013年11月 酒匂川

  酒匂川は富士山の東斜面から流れ出て、西丹沢から流れる河内川と合流するまで鮎沢川、合流後に酒匂川と呼ばれ小田原市の北東で相模湾に注ぐ。鮎沢川からは富士山の玄武岩や箱根火山の安山岩が運ばれ黒っぽい石ころが多い。河内川からは西丹沢の石英閃緑岩が運ばれ白っぽいのや緑っぽいものが多い。この日、快晴のもと、箱根外輪山の金時山(写真左)、石英閃緑岩のドーム矢倉岳(写真中央)から足柄辺りの向こうに真っ白い富士山が観えた。右側は富士山麓の御殿場方面だ。尚、酒匂川沿いJR御殿場線の北側に、国府津―松田断層が走り隆起し、南側、酒匂川辺りは足柄層群が数千m堆積している沈降場だという。