北海道駒ケ岳


西暦536年の地球寒冷化は大噴火が原因?

 Geophysical Research Letters という地球物理学の専門誌に、西暦536年に起こった謎の寒冷化が大規模な火山活動と関係していたと結論する論文が発表されました。

Larsen et al
New ice core evidence for a volcanic cause of the A.D. 536 dust veil
http://www.agu.org/pubs/crossref/2008/2007GL032450.shtml

RealClimate
536 AD and all that
http://www.realclimate.org/index.php/archives/2008/03/536-ad-and-all-that/
(気候学の解説ブログの記事)

 西暦536年の寒冷化は、世界各地の歴史記録や樹木の年輪年代学からも起こっていたことが明らかなようです。

 しかし、その原因については火山活動やすい星衝突など諸説あったそうです。

 例えば国立天文台のページには、すい星衝突説について解説があります。
http://www.nao.ac.jp/nao_news/data/000701.html

 今回発表の研究では「火山活動説」の有力な証拠として、グリーンランドや南極の氷床のボーリングコアから、火山噴火が原因と考えられる硫酸塩濃度の上昇を533-534±2年の精度で、検出したそうです。

 ヨーロッパ各地の樹木の年輪についても分析がされており、その結果から、1815年のタンボラ噴火をしのぐ、最近2000年間では最も寒い夏がこの年の北半球を襲ったと推定しています。

 さてその寒冷化をもたらしたのはどこの火山噴火でしょうか?

 この研究では、赤道近辺の火山かもしれないことを述べているだけで、確定的なことはまだわからないようです。タンボラ1815をしのぐのですから、立派なカルデラ地形を造るような巨大噴火が想像されます。

GVP Tambora
http://www.volcano.si.edu/world/volcano.cfm?vnum=0604-04=

Google map  Tambora
http://maps.google.co.jp/?ie=UTF8&ll=-8.237994,118.009644&spn=0.432879,0.63858&t=h&z=11


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