北海道駒ケ岳

下仁田・本宿OFF会報告

2007年11月10日




 群馬県南部は前日から降雨が予想されたが開催を決定。幹事の赤司は成田からの伊藤さんの運転で雨の柏ICから高速に上がり一路下仁田に向かいますが、所沢を過ぎた処で突然「事故渋滞・川越まで2時間」の表示。たった11.8km普通なら8分の距離を途中に逃げるICも無く、外はワイパーをひっきりなしに動かさねばならない強い雨!一瞬頭の中が真っ白になりそうでした。

 参加各位と連絡を取りながら、当初予定した青岩公園では雨の中で立ち話も出来ないと、4台の車を2台に絞る為に駐車をお願いした「下仁田ふるさとセンター歴史民俗資料館」集合に変更。先着の方々には資料館と青岩公園付近の見学で時間調整をお願いしながら、現地集合は予定より1時間半遅れの10時丁度頃になりました。

 資料館の御好意で(本当にいろいろお世話になりました)、玄関ホール内の大きなテーブルに「油田ガス田図・本宿」を広げ、先にお送りした今回の見学会資料集の資料と共にこの地域の概略の地質の御説明と大まかな地質図の理解の仕方を御説明し見学会をスタートしました。コースは予定を変更し、第二次陥没地の馬居沢 ⇒ 蝉の渓谷 ⇒ 線ヶ滝 ⇒ 線ヶ滝近くの陥没の壁 ⇒ 星尾温泉付近の渓流の露岩 ⇒ 幕岩遠望地点の沢 ⇒ 青岩のフェンスター ⇒ 跡倉の水平断層 ⇒ 歴史民俗資料館 ⇒ 富岡市街ファミレスと19時までの9時間を過ごしました。下仁田市内は夏の台風被害が予想外に大きく、当初予定していた青岩公園と川井の大断層については立ち寄りを中止しました。

 馬居沢の二重陥没地点は湖成層と思われる地層が写真の様にほぼ垂直に立ち上がっています。

足元にはこのように成層構造(?)を持った岩石が転石となっています。 暗くて写真には失敗しましたが岩石がねじ曲げられたような構造が小さな滝の左岸で認められました。




 ここではゆっくりと時間を取り観察を行いました。昼食はこの露頭を出て再度下仁田方面に向かう途中のレストランに入り、コンニャクやモツ煮込みなど夫々に暖かい食事を楽しみました。ここでは下仁田自然学校から発行されている「かぶら川の石図鑑」や5冊組の「下仁田地質見学案内」に皆さんが飛びつき完売してしまいました。


 今回の見学地地点で一番遠い「線ヶ滝」に向かう途中、芭蕉の俳句にも歌われたと言う「蝉の渓谷」に立ち寄りチャートに穿たれた素晴らしい渓谷美を堪能しました。これは火山地質ではありませんが、是非ご覧頂きたい地質景観だと思います。

ここで記念撮影。









 線ヶ滝の陥没の壁には現在下仁田自然学校校長を務めて居られる野村哲さんが群馬大学在職中に解説を書かれた大きな解説看板が掛かっています。取り敢えず我々は舗装道路の尖端まで車で移動し、線ヶ滝を望む場所に移動しました。垂直に穿たれたチャートの壁は実に見ものでした。滝の上の渓流で暫くチャートを観察後、解説看板の前に戻り陥没の壁の証拠である角礫岩を探しましたが、雑草が生い茂って中々見付かりません。保護柵を乗り越えて雑草を取り除きやっと角礫岩を見付ける事が出来ました。陥没の位置からすると、現在の線ヶ滝の位置はかなりチャートの壁を侵食して後退している事が判りました。それにしても雄大な景観でした。



断層の破砕帯部分でしょうか?




こちらは陥没の説明図です。



 線ヶ滝を巡った後、少し時間に余裕が出来ましたので、雲に隠れて見えないかもしれないとは思いながら、幕岩の見学に向かいました。
 下底瀬では残念ながら幕岩はやはり眺める事は出来ませんでしたが、急な階段で河床に降りる事が出来ましたので、河床で転石などを観察しました。
 ここでは、後で判った事ですが「ハイアロクラスタイト」らしき岩石を見つけました。 左の写真は拡大ですが、枕状溶岩と同じ様に急冷による粉砕層らしきものが見えます 中心には方解石脈でしょうか?全体像は右をご覧下さい。








 跡倉では雨で川の水量が増えてしまいフェンスター(地窓)もよく観察できません。予定のコースは長靴を履いていてもギリギリの水量でやむなく迂回します。水平断層は対岸から眺める事は出来るのですが、ここでは川へ下るルートが無いので断層の真正面のお宅にお願いしたところ、暖かい笑顔でお許しを戴きお庭から河川敷まで下る事ができました。

 ここも少々水量が多いのでやっと川を横断し水平断層を観察する事が出来ました。




 青倉の水平断層部分です。断層面を下から見上げるとしっかりと条痕が見えます。側面から見るとこんな感じです。


 スタートは大降りの雨の中で、今日は一日どうなる事かと危ぶまれましたが、幸い現地では殆ど傘を差す事も無く移動も順調でしたので、夏の台風で道路工事中の川井の大断層などを見ることは出来ませんでしたが、雄大な景観の中で有意義な一日を過ごす事が出来たように思います。

 下仁田ふるさとセンター歴史民俗資料館の皆様、跡倉断層前のお庭を通らせていただいたお宅には大変お世話になりました。また、資料館の前で磁鉄鉱のサンプルを整理しておられた「中小坂鉄山研究会」の皆さんには次のチャンスには坑道を御案内して頂けるとの事でしたし、南牧村の「枕状溶岩」の情報も頂く事が出来ました。

 夕方、適当な食事の場所が無く、藤岡まで移動してしばし反省会を行いそれぞれ帰途に着きました。今回、廻れなかった場所もあり、新たに見学したい場所も増えましたので、是非再度のOFF会を下仁田・南牧村付近で開催したいと考えます。


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