“今二人の眼前で繰り広げられているドミノ倒しは、畳四畳などというケチなスケールではない。直径一キロはあるだろう。ドミノの駒は樹齢四,五十年の杉の大木だ。白い霧のような気体が谷から噴き出し、樹に触れると黒い杉が次々将棋倒しに倒れて、同時に何故か幹が白く変わるのだ。”(第5章,p.204)
 (撮影:伊藤英之)
解説:
米国のセントヘレンズ火山で1980年5月18日に起こった爆発では、山体の大規模な崩壊と共にブラスト(爆風)が発生した。ブラストは、火口から10km以上離れた場所でも木々を容易になぎ倒す力を持っていた。写真は、セントヘレンズの北側、麓の川を挟んで対面に当たる尾根の様子。写真の下から上側へブラストが駆け上って木々をなぎ倒した。今でも、その時なぎ倒された木々が残っている。
関連リンク
日本火山学会第5回講座火山災害と噴火予知
「3.セント・ヘレンズ山の山体崩壊 」に,セント・ヘレンズ山噴火に伴う爆風(ブラスト)によってなぎ倒された樹木と岩屑流および泥流の分布図などあり.
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