“現在地は「大戸野越」と呼ばれる標高450mの手前である。峠の先はゆるい下り坂らしい。この坂を越えれば火砕流の追撃をかわせるかも知れない。しかし、・・・”(第5章,p.198〜199)
“大戸野越を越えるとそこは北郷町で,なだらかな下りになっているので展望がよく利いた・・・と,唐突に怪物が谷から飛び出してきた.火砕流だった!「しまった!!」・・・黒木が全身を硬直させてブレーキを踏んだ。・・・そこへサージが襲いかかって来た。・・・車がひっくり返り、黒木の身体が座席から浮いた。”(第5章,p.203〜205)
“黒木は目が醒めた。・・・理由は分からないが、前後から火砕流に挟まれてよく助かったものである。”(第6章,p.207〜220)

(撮影:田島靖久)

大戸野越から南方(北郷方面)を望む
(撮影:大石雅之)
解説:
後ろから火砕流に襲われると思っていた黒木達であるが、大戸野越を下ったところで前からくる火砕流に愕然とする。急いで峠に戻ろうとするがサージに襲われる。5章後半〜7章前半は、大戸野越付近で黒木達が火砕流の流下直後の堆積物等と格闘する本書の核心部である。写真は大戸野越を北郷町から見ている。黒木達がばたばたと倒れる木を見ながら、サージに飲み込まれた地点はこの付近であろうか。
関連リンク
YAHOO!地図情報・大戸野越